楽天経済圏とSBI経済圏ならどっち？徹底比較と併用方法

楽天経済圏とSBI経済圏は、ポイント還元や金融サービスの充実度で多くの支持を集めている。両者はネットショッピングや投資、日常生活のあらゆる場面でお得に活用できる仕組みを持つが、その特徴や強みは大きく異なる。

本記事では、ポイントサービスを中心に両経済圏の違いを徹底比較し、賢い併用方法まで解説する。

どちらを選ぶべきか迷っている方、よりお得にポイントを貯めたい方、経済圏の使い分け方を知りたい方は、ぜひ本記事を参考に、自分に最適な経済圏の活用法を見つけていただきたい。

※本記事は2025年7月時点の公式情報・公表内容をもとに比較・解説しています。サービス内容や還元率は変更される場合がありますので、最新情報は各公式サイトでご確認ください。

ポイントサービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏は、どちらも独自のポイントプログラムを軸にユーザーの囲い込みを図っている。楽天経済圏は「楽天ポイント」、SBI経済圏は「Vポイント」を中心に、各サービスの利用で効率的にポイントを貯められるのが特徴である。

下表は、両経済圏の主なポイントサービスの概要である。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
主なポイント	楽天ポイント	Vポイント
ポイント還元率	楽天市場最大18倍	SBI証券クレカ積立最大5%など
付与対象	楽天市場、楽天カード、楽天モバイル等	SBI証券、三井住友カード等
使い道	買い物、投資、電子マネー、マイル交換等	投資、買い物、ギフト券交換等
連携サービス数	非常に多い	金融・投資中心

楽天経済圏はショッピングから金融、通信、旅行まで幅広いサービスでポイントを貯めやすい。一方、SBI経済圏は金融・投資サービスを中心にポイント還元が強化されており、特に資産運用を重視する層に人気が高い。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、楽天経済圏は生活全般の利便性とポイントの多用途性、SBI経済圏は金融・投資分野での高還元が魅力である。

通信サービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏では、通信サービスの提供状況やポイント連携に大きな違いがある。楽天経済圏は自社の通信サービスを展開し、利用によるポイント還元やSPUでの優遇が特徴だ。

一方、SBI経済圏は自社で通信サービスを展開していないため、通信分野での直接的なメリットは少ない。

以下の表で両経済圏の通信サービスの概要を比較する。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
通信サービス	楽天モバイル	なし
主な特徴	低価格・シンプルな料金体系、SPU対象	なし
ポイント連携	利用で楽天ポイント付与、SPU倍率UP	なし
契約特典	楽天ポイント大量付与キャンペーン等	なし

楽天モバイルは、月額料金の安さや使った分だけ支払うシンプルな料金体系が特徴で、楽天ポイントの付与やSPU倍率アップの恩恵も受けられる。通信費を抑えつつポイントを効率よく貯めたいユーザーには大きなメリットがある。

一方、SBI経済圏は通信分野で自社サービスを持たないため、楽天経済圏のような直接的なポイント還元や優遇はない。通信費の支払いを三井住友カードなどで行うことで間接的にVポイントを貯めることは可能だが、経済圏としての強みは金融・投資分野に集中している。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、通信サービスの分野では楽天経済圏が圧倒的な優位性を持つ一方、SBI経済圏は他分野との併用やカード決済によるポイント獲得が中心となる。

金融サービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏は、金融サービスの充実度で多くのユーザーから支持を集めているが、その内容や強みには明確な違いがある。楽天経済圏は銀行・証券・クレジットカード・保険など幅広い金融サービスをワンストップで提供し、グループ内の連携による利便性とポイント還元が魅力である。

一方、SBI経済圏は特に証券・ネット銀行分野で業界トップクラスの実績を持ち、資産運用や投資を重視するユーザーに高い評価を得ている。

下表は両経済圏の代表的な金融サービスの比較である。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
銀行	楽天銀行	住信SBIネット銀行・SBI新生銀行
証券	楽天証券	SBI証券
クレジットカード	楽天カード	三井住友カード（NL/ゴールド/プラチナ等）
ポイント連携	楽天ポイント（投資・支払い・交換に利用可）	Vポイント（投資・支払い・交換に利用可）
主な強み	口座連携で優遇金利・SPUアップ、使い勝手	クレカ積立で最大3％還元、投資商品が豊富

楽天経済圏は、銀行・証券・カードの連携による「ハッピープログラム」やSPUアップ、ポイント投資など、日常の資金管理から資産運用まで一貫してポイントを貯めやすい設計になっている。

SBI経済圏は、特にSBI証券の取扱商品数や手数料の安さ、三井住友カードとの連携によるクレカ積立での高還元（最大3％）が大きな魅力であり、投資初心者から上級者まで幅広い層に支持されている。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、楽天経済圏は日常生活の利便性とポイント活用に優れ、SBI経済圏は投資・資産運用の強みが際立つ。それぞれの特徴を活かして使い分けることで、より多くのメリットを享受できる。

決済サービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏は、決済サービスの種類やポイント還元においても大きな違いがある。楽天経済圏は楽天ペイや楽天Edyなど独自の決済サービスを展開し、日常の支払いで楽天ポイントを効率的に貯められる仕組みが整っている。

一方、SBI経済圏は三井住友カードやVポイントPayを中心に、クレジットカード決済によるポイント還元や金融サービスとの連携が特徴である。

以下の表で両経済圏の決済サービスを比較する。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
主な決済手段	楽天ペイ、楽天Edy、楽天カード	三井住友カード（NL/ゴールド/プラチナ）、VポイントPay
ポイント還元	楽天ペイ利用で最大1.5％、楽天カードで1.0％	三井住友カード利用で最大1.0％〜3.0％
電子マネー	楽天Edy	VポイントPay
連携サービス	楽天市場・楽天モバイル・楽天銀行等	SBI証券・住信SBIネット銀行等
主な強み	決済方法が多彩、ポイント利用先が豊富	クレカ積立で高還元、金融サービスとの相性

楽天経済圏は、楽天ペイや楽天カードを使うことで日常の買い物やネット決済で楽天ポイントを貯めやすい。さらに、貯めたポイントは楽天市場や楽天トラベル、さらには投資や電子マネーへのチャージなど幅広く活用できる。

SBI経済圏は、三井住友カード（NL/ゴールド/プラチナ）やVポイントPayによる決済を軸に、クレカ積立や金融サービスとの連携でVポイントを効率的に貯められるのが特徴。特に投資や資産運用と組み合わせることで、より多くのポイント還元を享受できる。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、楽天経済圏は日常のあらゆる決済でポイントを貯めやすく、SBI経済圏は金融サービスや投資との連携によるポイント活用が強みである。

エネルギーサービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏のエネルギーサービス分野には明確な違いがある。楽天経済圏は自社で電気・ガスなどのエネルギーサービスを展開し、利用によるポイント還元やグループ内サービスとの連携が特徴である。一方、SBI経済圏は現時点で自社のエネルギーサービスを提供していないため、この分野での直接的なメリットはない。

以下の表で両経済圏のエネルギーサービスの状況を比較する。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
エネルギーサービス	楽天でんき、楽天ガス	なし
ポイント還元	利用料金に応じて楽天ポイント付与	なし
連携サービス	楽天市場、楽天カード、楽天銀行等と連携	なし
主な強み	電気・ガスの支払いでポイントが貯まる	なし-

楽天経済圏では、楽天でんきや楽天ガスを利用することで毎月の光熱費支払いに対して楽天ポイントが貯まる。さらに、楽天カードでの支払いを組み合わせることでポイントの二重取りも可能となり、生活コストの節約につながる。

一方、SBI経済圏はエネルギー分野での自社展開がなく、楽天経済圏のようなポイント還元やサービス連携は受けられない。エネルギーサービスを重視する場合は、他経済圏との併用や外部サービスの利用が現実的な選択となる。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、エネルギーサービスの分野では楽天経済圏が明確な優位性を持ち、SBI経済圏は他分野との併用を検討する必要がある。

買い物サービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏の買い物サービスには、サービスの幅やポイント還元率に明確な違いがある。

楽天経済圏は自社のECプラットフォーム「楽天市場」をはじめ、書籍や日用品、ネットスーパー、旅行予約まで幅広いオンラインサービスを提供し、ポイント還元の高さが大きな魅力となっている。

一方、SBI経済圏は自社で大規模なECサービスを持たないが、三井住友カード（NL）などを活用することで、Vポイント提携店や外部ECサイト、実店舗で高還元を実現できるのが特徴である。特に、対象店舗でのスマホタッチ決済では最大7％還元という非常に高いポイント付与もある。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
主な買い物サービス	楽天市場、楽天ブックス、楽天西友ネットスーパー、楽天トラベル	直接的なECサービスなし、Vポイント提携店での利用
ポイント還元	楽天市場で最大18倍、楽天ペイで最大2.5％	三井住友カード提携店で最大7％還元、通常1.0～3.0％
連携サービス	楽天カード、楽天ペイ、楽天ポイント	三井住友カード、VポイントPay
主な強み	オンライン・オフライン問わず幅広くポイントが貯まる	実店舗や特定ECサイトでの高還元、金融サービスとの連携

楽天経済圏は、楽天市場を中心にさまざまなオンラインサービスを利用することで、SPU（スーパーポイントアッププログラム）やキャンペーンを活用し、買い物時のポイント還元率を大幅にアップできる。楽天カードや楽天ペイを併用すれば、日常の買い物でも効率的にポイントを貯められる。楽天ポイントはグループ内外の多様なサービスで利用でき、家計の節約にも直結する。

一方、SBI経済圏は自社ECサービスを持たないものの、三井住友カード（NL）などを使い、Vポイント提携店や外部のECサイト、実店舗でポイントを貯めることができる。特に、セブン-イレブンやローソン、マクドナルドなどの対象店舗でスマホのタッチ決済を利用すると、最大7％という高還元が受けられる点は大きな強みである。買い物分野では楽天経済圏に比べると選択肢は限られるが、金融サービスと組み合わせてポイント還元を最大化する使い方が主流となっている。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、買い物サービスの分野では楽天経済圏が圧倒的な利便性とポイント還元力を持つ一方、SBI経済圏は提携店での高還元や金融サービスとの組み合わせによるポイント活用が主な強みとなる。

生活サービスの比較

楽天経済圏とSBI経済圏の生活サービス分野には、サービスの幅や日常生活への密着度に大きな違いがある。楽天経済圏は旅行、美容、保険、電子書籍など日常生活を豊かにする多彩なサービスをグループ内で提供し、利用ごとに楽天ポイントが貯まる仕組みが整っている。一方、SBI経済圏は生活サービスの自社展開は限定的で、金融・投資分野に特化した経済圏となっている。

以下の表で両経済圏の生活サービスの状況を比較する。

項目	楽天経済圏	SBI経済圏
主な生活サービス	楽天トラベル、楽天ビューティ、楽天保険、楽天マガジン、楽天チケット	直接的な生活サービスはなし
ポイント還元	各サービス利用で楽天ポイント付与	なし
連携サービス	楽天カード、楽天ポイント、楽天ペイ	なし
主な強み	旅行・美容・保険・電子書籍など幅広い分野でポイントが貯まる	金融・投資分野に特化

楽天経済圏は、楽天トラベルでの宿泊予約や楽天ビューティでの美容院予約、楽天マガジンでの電子書籍読み放題など、日常生活を豊かにするサービスが充実している。これらのサービス利用でも楽天ポイントが付与され、グループ内でのポイント循環がしやすいのが特徴である。また、楽天カードや楽天ペイを併用することで、さらにポイント還元率を高めることができる。

一方、SBI経済圏は生活サービスの自社展開がほとんどなく、金融・投資分野に特化している。日常生活に密着したサービスは少ないが、金融サービスの質や投資商品の豊富さを重視するユーザーには適している。

楽天経済圏の特徴

SBI経済圏の特徴

このように、生活サービスの分野では楽天経済圏が圧倒的なサービスの幅とポイント還元力を持ち、SBI経済圏は金融・投資分野に特化している点が大きな違いである。

自分に合った経済圏を見つけよう

楽天経済圏とSBI経済圏は、それぞれ異なる強みや特徴を持つため、ライフスタイルや重視したいポイントによって最適な選択肢が異なる。ここでは、どちらの経済圏がどんな人におすすめか、また両者を賢く併用する方法について解説する。

楽天経済圏がおすすめの人

SBI経済圏がおすすめの人

賢い併用方法と使い分け

このように、自分のライフスタイルや重視したい分野に合わせて経済圏を選択・併用することで、より大きなメリットを享受できる。

まとめ

楽天経済圏とSBI経済圏は、それぞれ異なる強みと魅力を持つ経済圏である。楽天経済圏は、楽天市場をはじめとした豊富な買い物サービスや、通信・エネルギー・生活サービスまでグループ内で完結できる利便性、そして高いポイント還元率が特長である。日常生活のあらゆる場面でポイントを貯めやすく、節約志向のユーザーにとって大きなメリットがある。

一方、SBI経済圏は金融・投資サービスの充実度が圧倒的であり、特にSBI証券と三井住友カードを組み合わせたクレカ積立や、Vポイント提携店での高還元（最大7％）が魅力である。資産運用や投資を重視するユーザーや、金融サービスを中心にポイントを効率よく活用したい人に最適だ。

両経済圏はそれぞれの分野で強みが異なるため、無理にどちらか一方に絞る必要はない。日常の買い物や生活サービスは楽天経済圏、資産形成や投資はSBI経済圏といったように、上手に併用することで最大限のメリットを享受できる。自分のライフスタイルや目的に合わせて、最適な経済圏の活用方法を見つけてほしい。