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経済圏比較|楽天・au・ドコモ・おうちでんきを現役FP独自基準で徹底分析【2026年最新版】

※このページは、2026年01月06日時点の情報を基にしています。

経済圏比較|楽天・au・ドコモ・ソフトバンクでんき
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十河 賢
十河 賢 |CFP・10年超・証券外務員二種
CFPが運営する「FPのマルっと経済圏」。ドコモ・au・楽天モバイルを実際に乗り換え利用した経験をもとに、各経済圏の違いや通信・金融・生活支出の最適化を、数値と実例で客観的に解説している。

毎月の電気代が想定より高くなっている状況は多い。新電力の選択肢が増えたとはいえ、基本料金、従量料金、燃料費調整額などの複雑な要素を正しく把握しなければ、表面的な安さで損をする可能性がある。

この記事では、楽天・au・ドコモ・ソフトバンク(PayPay)の4経済圏を料金プラン、ポイント還元、料金安定性、供給実績、経済圏効果の5項目で比較する。使用量別のシミュレーションを基に、最適な電力会社の選び方を明らかにする。

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経済圏・新電力比較

楽天・au・ドコモ・ソフトバンク(PayPay)の4経済圏を、料金プラン・ポイント還元・料金安定性・供給実績・経済圏効果の5項目で比較評価した。以下の表は各項目の★5評価と詳細である。

料金プラン

新電力各社の料金体系は、基本料金の有無と従量料金の段階制に大きな特徴がある。以下に40A契約の場合の料金体系を示す。

経済圏評価詳細
au経済圏
auでんき
★★★★☆基本1,247円、段階料金で中間使用優位
ドコモ経済圏
ドコモでんき
★★★★☆au同等料金体系、安定単価
PayPay経済圏
おうちでんき
★★★★☆標準段階制、セット割強み
楽天経済圏
楽天でんき
★★★★★基本料金0円

料金プランは、au、ドコモ、ソフトバンクが基本料金+従量制で、楽天のみ基本料金がない従量制のみとなる。

ポイント還元(でんき+カード)

ポイント還元は、電気料金に対して還元される。所定のクレカ払いやスマホ契約などの条件を満たすことで、還元率を上げられる。電気料金に対する還元のほか、カード独自の還元がある。

なお、おうちでんきの初月無料や楽天でんきの3,000pt贈呈などのキャンペーンもあるが、一時的な特典は含めていない。

会社名評価電気特典カード特典
au経済圏
auでんき
★★★☆☆還元率0.5~1.0%
※8,000円未満0.5%
一般カード:1.0%
ゴールドカード:+1.0%
ドコモ経済圏
ドコモでんき
★★★★★還元率0.5~20.0%
※ahamo+dカード2.0%
dカード1.0%
※改訂対象外(2026/2)
PayPay経済圏
おうちでんき
★★★★☆還元率1.0~3.0%
※PayPayカード1.0%
一般カード:1.0%
ゴールドカード:1.5%
楽天経済圏
楽天でんき
★★★★☆還元率0.5~2.0%
※楽天カード+ガス2.0%
楽天カード0.2%

ドコモでんきの還元率20%は、「ドコモでんきGreen」プランで、「ドコモMAX・ドコモmini・ahamo」ユーザーで、「dカード PLATINUM」払いとハードルが高い。エリアによっては最大12.0%となり、高い還元率が適用できるかは限定的である。ただし、dカード(一般)+ahamoで還元率2%になるので、比較的高還元となる。

PayPayもゴールドカード払いだと還元率が高くなり、一般カードでも1%の還元を受けられる。一方、auでんきは最大でも1.0%だが、8,000円を境に0.5%と1.0%が分かれているだけで、複雑な条件はない。ただ、電気料金8,000円に到達しないと0.5%と低くなる。

楽天も楽天カード払いにすれば、還元率を上げられる。ガスとセットにする条件はあるが、還元率2.0%を受けやすい。

料金安定性

新電力は燃料調整費に上限がないため、原油、LNG、石炭のコスト上昇で、従来の電力会社よりも電気代が増える可能性がある。また、楽天でんきは「市場価格調整制度」を採用しており、FIT調達分とJEPX卸電力市場価格の変動を料金に反映している。

会社名評価詳細
au経済圏
auでんき
★★★★☆・燃料費上限なし
ドコモ経済圏
ドコモでんき
★★★★☆・燃料費上限なし
PayPay経済圏
おうちでんき
★★★★☆・燃料費上限なし
楽天経済圏
楽天でんき
★★☆☆☆・燃料費上限なし
・市場価格調整制度で
高騰リスクあり

料金体系の違いから、楽天でんき以外は星4、楽天でんきを星2とした。

供給実績

供給実績は、どのくらい電力を販売したか、2025年8月の実績値で評価をまとめた。

会社名評価詳細
au経済圏
auでんき
★★★★☆427,843(13位)
上位契約基盤強
ドコモ経済圏
ドコモでんき
★★★★☆355,442(15位)
安定上位
PayPay経済圏
おうちでんき
★★★★★582,690(12位)
販売量トップクラス
楽天経済圏
楽天でんき
★★★☆☆124,332(22位)
相対規模小

一般社団法人エネルギ―情報センター「新電力ネット」の全国販売量(低圧・電灯)によると、427件中、SBパワー(ソフトバンク)12位、auエネルギー&ライフ13位、NTTアノードエナジー15位、楽天モバイル22位となっている。

経済圏特典

経済圏特典は、でんき・ガスを利用することで、ほかのサービスに特典があるかどうかで判断した。ただし、期間限定やキャンペーンは除外している。

経済特典として、スマホ料金割引、カード自体のポイント還元が挙げられる。

会社名評価詳細
au経済圏
auでんき
★★★★☆UQモバイル
でんきセット1,100円割引
ドコモ経済圏
ドコモでんき
★★★★☆光セット割
ドコモ110円割引
PayPay経済圏
おうちでんき
★★★★☆おうち割(2年間)
ソフトバンク110円割引
ワイモバイル1,100円割引
楽天経済圏
楽天でんき
★★★★☆SPU+0.5%

auでんきは、UQモバイルの自宅セット割(でんきセット)があり、プランにより割引額が異なる。トクトクプラン2なら1,100円引きとなる。ソフトバンクも同様で、ソフトバンクは110円割引、ワイモバイルは1,100円割引となる。

ただし、ソフトバンク・ワイモバイルは2年間限定で、3年目以降はソフトバンクが55円割引、ワイモバイルは割引がなくなる。また、au・ソフトバンクともに、光回線セットとの選択になる点に注意が必要だ。

ドコモも「ドコモポイ活MAX」「ドコモMAX」「ドコモポイ活20」「ドコモmini」のプランでドコモでんきセット割110円が適用できる。ドコモは光回線と重複適用が可能だ。楽天モバイルにはでんき割がない。

電気料金の基本構造

電気料金は見かけの料金と実際の請求額が大きく異なることがある。これは電気料金が複数の要素で構成されているためだ。基本的な仕組みを理解することで、プラン選択時の判断材料となる。

FP
FP

FPのここがポイント
燃料費調整額は過去の燃料価格を基準に算出されます。その月の請求書に反映される燃料費調整額は、実は3~5ヶ月前の燃料価格がベースになっていることを覚えておきましょう。

電気料金の3つの構成要素

電気料金は「基本料金」「従量料金」「再生可能エネルギー発電促進賦課金」の3つの要素で構成されている。基本料金は契約アンペア数に応じた固定費用であり、使用量に関係なく毎月発生する。

従量料金は使用量に応じて計算され、「電力量料金単価」と「燃料費調整単価」を合計した金額に使用量を掛けて算出される。電力量料金単価は会社やプランによって設定された基本的な単価だ。一方、燃料費調整単価は原油・LNG・石炭の価格変動を反映して毎月変動する。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの普及を促進するための費用として、全国一律の単価で使用量に応じて加算される。

燃料費調整額と再エネ賦課金の仕組み

燃料費調整額は電力会社が発電のために使用する燃料の価格変動を電気料金に反映させる制度である。従来の電力会社は一定の上限を設けているが、新電力会社の多くは上限を設定していない。そのため、燃料価格が高騰した際に請求額が大きく上昇するリスクがある。

再エネ賦課金は全ての電力会社で同一の単価が適用される。この費用は電力会社の選択による違いは生じないため、プラン比較時の判断材料とはならない。

料金単価の違いと目安(40A)

プラン名基本料金(税込)~120kWh120~300kWh300kWh~
楽天でんき0円36.85円36.85円36.85円
auでんき1,246.99円29.79円36.39円40.48円
ドコモでんき Basic1,247.00円29.80円36.40円40.49円
おうちでんき1,247.00円29.80円36.40円40.49円
プラン名200kWh使用時300kWh使用時400kWh使用時
楽天でんき7,370円11,055円14,740円
auでんき7,732.99円11,311.99円15,359.99円
ドコモでんき Basic7,735円11,315円15,364円
おうちでんき7,735円11,315円15,364円

新電力会社選択時の注意点

電気料金の比較では基本料金や使用量に応じた従量料金だけでなく、長期的な視点での検討が必要である。特に新電力会社特有のリスクについて理解しておく必要がある。

FP
FP

FPのここがポイント
新電力会社を選ぶ際は、その会社の電力調達方法を確認することをお勧めします。自社発電設備を持っている会社は、市場価格の変動の影響を受けにくく、料金の安定性が期待できます。

燃料費調整額の変動リスク

新電力会社の多くは燃料費調整額に上限を設定していないため、燃料価格高騰時に請求額が大きく上昇する可能性がある。2022年には世界的な燃料価格の高騰により、燃料費調整単価が9.72円/kWhまで上昇した事例がある。この時、多くの新電力会社で経営が圧迫され、一部の会社では契約解除や大幅な料金値上げを実施することとなった。

従来の電力会社では燃料費調整額に一定の上限が設けられているため、燃料価格の変動による影響を抑制できる仕組みとなっている。一方、新電力会社では市場価格の変動をそのまま料金に反映させるケースが多く、カタログ価格で見た場合の料金の安さが、必ずしも実際の請求額の安さを保証するものではない。

安定供給と会社の信頼性

新電力会社の多くは自社の発電設備を持たず、市場からの電力調達に依存している。そのため、電力需給が逼迫する時期や燃料価格が高騰する局面では、安定的な電力供給が困難になるリスクがある。

過去には経営が行き詰まり、サービスから撤退する新電力会社も発生している。その場合、契約者は急遽別の電力会社に切り替える必要が生じ、一時的に割高な料金プランでの契約を余儀なくされるケースもある。

このように、新電力会社の選択には料金面での比較だけでなく、会社の経営基盤や電力供給の安定性についても考慮する必要がある。特に、電力の安定供給が重要な事業者や、急な料金変動に対応が困難な家庭では、これらのリスクを十分に検討した上で契約を決定することが望ましい。

まとめ:電気料金プラン選びのポイント

電気料金の選択では、単純な料金比較ではなく総支払額の仕組みと経済圏全体のメリットを総合的に判断する必要がある。基本料金0円・一律従量料金の楽天でんきは低使用家庭に適するが、au・ドコモ・ソフトバンクのおうちでんきは段階制料金に加えスマホ割やカード還元などの特典が強みである。

新電力の多くは燃料費調整額に上限がないため、燃料高騰時の請求増リスクが存在する。料金安定性を優先するかポイント還元を重視するかは、生活スタイルと使用量に応じて決定される。

自身の状況に合ったプラン選択が真の節約策である。

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