毎日の買い物でポイントを貯めたいと考える人は多いが、6大ポイントサービスの仕組みを比較するのは容易ではない。しかし、現役FPの独自基準で分析すれば、あなたの生活に最適な選択が明確になる。
この記事では、WAONポイント・PayPayポイント・Vポイント・楽天ポイント・dポイント・Pontaポイントの6大ポイントサービスを、基本還元率・会員特典・上げやすさ・貯めやすさ・活用範囲の5つの評価項目で徹底比較する。それぞれの強みと実践的な活用法も解説する。
ポイントを5つの軸で徹底比較
ポイントサービスの優劣を決めるのは、単なる還元率の高さではない。日常の買い物でどれだけ貯めやすく、使いやすいかが重要である。
ここでは、現役FPが5つの評価軸で6大ポイントを徹底比較する。表形式で一目で分かる評価と、各項目の詳細解説により、あなたの生活スタイルに最適なポイント選びの指針を提供する。まずは総合評価の比較から見ていく。
全5項目を合計した総合比較
6大ポイントについて、基本還元率・会員特典・上げやすさ・貯めやすさ・活用範囲の5項目を合計した総合評価である。
| 経済圏 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天経済圏 | ★★★★★ | SPU18倍 |
| ドコモ経済圏 | ★★★★☆ | 利用店舗が多い |
| PayPay経済圏 | ★★★★☆ | 利用店舗が多い |
| au経済圏 | ★★★★☆ | Pontaパス特典 |
| イオン経済圏 | ★★★★☆ | イオングループ内で強い |
| SBI経済圏 | ★★★★☆ | 三井住友カードで機会大 |
楽天ポイントは、生活に必要なサービスを楽天に集約させれば、楽天市場での還元率で10%前後は狙える。基本還元率1.0%なので、実店舗でも使いやすい。
比較|基本還元率
ここでの基本還元率は、ポイント還元のベースとなる還元率で比較した。条件を満たす必要がない、ポイントカード提示だけで受けられる還元率だ。
| 経済圏 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天経済圏 | ★★★★★ | 基本1.0% |
| ドコモ経済圏 | ★★★★☆ | 基本0.5% |
| PayPay経済圏 | ★★★★☆ | 基本0.5% |
| au経済圏 | ★★★★☆ | 基本0.5% |
| イオン経済圏 | ★★★★☆ | 基本0.5% |
| SBI経済圏 | ★★★★☆ | 基本0.5% |
楽天ポイントは基本還元率が1.0%なので、楽天市場でなくてもポイントは貯まりやすい。一方、ドコモ、PayPay、auは特定のクレジットカードがなければ0.5%、イオンもイオングループ以外は0.5%となる。Vポイント(SBI経済圏)の基本還元率も0.5%である。
比較|会員特典
各経済圏で、会員やランク制度などを利用した場合の特典を比較する。ランク制度は現実的な範囲で評価している。
| 経済圏 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| イオン経済圏 | ★★★★★ | 感謝デー5%OFF |
| SBI経済圏 | ★★★★☆ | 三井住友特典強力 |
| 楽天経済圏 | ★★★★☆ | SPU最大18倍 |
| PayPay経済圏 | ★★★★☆ | ステップ特典 |
| au経済圏 | ★★★★☆ | Pontaパス豊富 |
| ドコモ経済圏 | ★★★☆☆ | 星ランク1.5倍 |
WAONポイントは、特定の日に割引を受けられるため、ポイント還元よりお得。還元率を上げるための条件を気にする必要もない。Vポイントは、三井住友カードがあれば対象店舗のタッチ決済で7%、店舗によっては10%や20%も目指せる。
また、楽天ポイントはSPU18倍は難しいが、10倍前後までなら目指しやすい。PayPayポイントのステップ制度は利用特典やゴールドカード保有の条件は人を選ぶが、PayPayカード保有で1.0%還元を受けられ、店舗も多い。LYPプレミアムの活用で得られる特典が多い。
Pontaポイントは条件が難しくなりがちなランクアップ制度はなく、Pontaパス会員で豊富な特典を受けられる。ローソンやau PAY マーケットの特典は強力だ。dポイントにはLYPプレミアムやPontaパス会員のような仕組みはなく、星ランクだけである。2つ星なら狙いやすく、還元率が1.5倍となる。
比較|ポイント還元率の上げやすさ
ポイントには最大還元率はあるが、最大還元率の上げやすさが重要となる。ここでは、還元率の上げやすさに注目し比較・評価した。
| 経済圏 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天経済圏 | ★★★★☆ | SPUで10%前後狙える |
| ドコモ経済圏 | ★★★★☆ | 星2で1.5倍簡単 |
| PayPay経済圏 | ★★★★☆ | ゴールドでアップ |
| au経済圏 | ★★★★☆ | パスで効率化 |
| イオン経済圏 | ★★★★☆ | 特定日5%OFF |
| SBI経済圏 | ★★★☆☆ | 最大の条件は厳しめ |
楽天ポイントのSPUは最大18倍だが、人によっては不要のサービスもあり、到達は難しい。dポイントは、獲得数(3ヶ月間累計)50ポイントが条件となる2つ星が狙いやすく、還元率は1.5倍。4つ星まで1.5倍と同じである。5つ星は5,000pt以上の獲得が必要で、難易度高め。
dポイントはdショッピングPayPayポイントはYahoo!ショッピング、Pontaポイントはau PAY マーケットを利用することで、特定日の還元率アップを狙える。WAON ポイントは還元率を上げる機会は限定的だが、よりお得な割引を受けられる。
Vポイントは対象店舗で7%の還元を適用できるが、家族の登録などが必要で、個人での達成は難しいため、評価を低めにしている。
比較|ポイントの貯めやすさ
ポイントの貯めやすさは、「還元率の高さ×利用機会の多さ」で比較した。還元率が高くても活用機会が少なければ貯めにくい。還元率が低くても貯めにくい。
| 経済圏 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天経済圏 | ★★★★★ | 市場・実店舗広範 |
| ドコモ経済圏 | ★★★★★ | 加盟店全国多 |
| PayPay経済圏 | ★★★★★ | コンビニ・スーパー |
| au経済圏 | ★★★★☆ | ローソン・松屋 |
| イオン経済圏 | ★★★★☆ | イオングループ |
| SBI経済圏 | ★★★☆☆ | 対象店限定 |
楽天ポイント、dポイント、PayPayポイントは利用機会が多く、還元率1.0%以上で適用できるため評価を星5とした。PontaポイントとWAONポイントは、還元率を上げるランク制度がなく、店舗が限定されている。Vポイントは広く利用できるが、還元率0.5%と低く、高還元率を適用するためには対象店舗が限定的。
比較|ポイントの活用範囲
貯めたポイントを使える機会が多いかどうかも重要である。ここではポイントの活用範囲で評価した。
| 経済圏 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|
| 楽天経済圏 | ★★★★★ | 投資・実店舗・EC |
| ドコモ経済圏 | ★★★★☆ | 投資・加盟店網 |
| au経済圏 | ★★★☆☆ | 証券・ローソン |
| SBI経済圏 | ★★★☆☆ | SBI証券連携 |
| PayPay経済圏 | ★★☆☆☆ | スマホ決済中心 |
| イオン経済圏 | ★★☆☆☆ | イオン特化 |
楽天ポイントは利用できる範囲が広い。銀行振込の手数料や投資にも使える。dポイントも活用範囲は広いが、金融サービスの拡大はこれからに期待。Pontaポイントも金融サービスでの活用が限定的。
Vポイントは日常生活よりもSBI証券での活用が強力。ただし、SBI証券はdポイント、Pontaポイント、PayPayポイントも同じ扱いなので、Vポイント以外でも活用できる。
PayPayはショッピングでの利用機会は多いが、金融サービスが弱い。WAONポイントもイオングループに限定されているため、活用範囲は狭い。
ポイントを選ぶ際の注意点
ポイントの特徴だけでなく、ポイントを最大限に活用できるかも重要である。ここでは、ポイントを選ぶ際の注意点をまとめる。
メインの買い物場所を確認する
日常の買い物パターンを把握することが第一歩である。
コンビニ・ドラッグストア多用ならPayPay経済圏・ドコモ経済圏が最適である。全国最多加盟店でどこでも貯まるからだ。食品・日用品のまとめ買いが中心ならイオン経済圏を選ぶ。お客様感謝デー5%OFFが強力である。ネットショッピング中心なら楽天経済圏が圧倒的に有利だ。SPUで高還元率を狙えるからである。
ひとつの経済圏に集中する
複数ポイントの併用は管理が複雑で効果が薄れる。
まずはひとつの経済圏のクレジットカード・アプリ・サービスを揃えるのが効果的である。
楽天なら「楽天カード+楽天市場」、ドコモなら「dカード+dショッピング」のように集中運用する。これにより還元率アップ条件を満たしやすくなり、ポイント効率が最大化される。
カード発行のハードルを考慮
年会費無料の一般クレジットカードから始める。
ポイントを最大限活用できるかは、実際に使ってみないとわからない部分もある。そのため、費用負担の少ないサービスから始めるとよい。
Pontaポイントなら、au PAYカード、auじぶん銀行、アプリ、au PAYマーケットなどを利用し、向いていそうなら、Pontaパス会員を利用する。
まとめ:ポイント活用を始める3ステップ
ポイント比較の結果を活かし、実際に活用を始める方法を具体的に解説する。
ステップ1:メイン経済圏をひとつ選ぶ
日常の買い物パターンに最も合ったものを選ぶ。コンビニ中心ならPayPay・d、ネットショッピングなら楽天、スーパーまとめ買いならイオンが最適である。
ステップ2:専用カードを発行・登録
選んだ経済圏の年会費無料カードを発行する。楽天カード、dカード、PayPayカードはいずれも審査が比較的緩く、即日発行可能な店舗もある。
ステップ3:日常決済を集中運用
カードとアプリを登録し、買い物の9割をその経済圏で決済する。1ヶ月運用後、効果を確認してサブ経済圏を検討する。
この3ステップで、無理なくポイント効率を最大化できる。まずは比較で気になった経済圏から始めてみてほしい。



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